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Column

2018.11.07Column【24節気な歳時記】 立冬

立冬 2018年は11月7日 24節気の19節目

 

「立冬」は「立春」、「立夏」、「立秋」と共に4立と呼ばれ、
その季節の始まりを示す節気のひとつ。

 

いつからか日本の年中行事と化したハロウィーンが終わり、
秋に別れを告げて冬の到来を知らせる「立冬」。

 

中国では一部の地域を除き急速に気温が下がっていきますが、
夏の間に蓄えた地熱が冬作物の成長を助けます。

 

 

古代中国ではこの日、”冬神”を迎える儀式を執り行い、その際、
天子から家臣に冬用の衣服を授ける制度がありました。

 

季節が変わり厳しい冬を迎える心構えを正しつつ、共有するための
大切な節気であったことが分かります。

 

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この季節に飲むお茶

 

ピンポイントセレクションで「正ソウ鉄観音」はいかがでしょう。
台湾台北市の木柵地区で製茶された鉄観音茶です。

 

鉄観音茶のオリジンは福建省安渓県。
台湾には150年程前、この木柵地区に導入されたと言われています。

 

それから現在まで、本家安渓県ではどんどん生産地が広がり、
生産量が増えると同時に、鉄観音という品種の縛りは厳格に
世の趨勢に合わせてさまざまなタイプの鉄観音茶が生まれました。

 

一方台湾では品種の限定はせず、伝えられた製法を受け継ぎながら
現在に至っている中、鉄観音種を使用して木柵地区で製茶された茶葉を
“正ソウ鉄観音”と呼んで他と区別しています。

 

 

緑色過ぎず茶色過ぎず、だからって中途パンパなのではなく、
ともかく茶水の色といい、多重構造を持つ香といい、
芳醇すぎる滋味といい、環境と作り手に感謝したくなる
高いクオリティのお茶です。

 

まだ秋を引きずりながら冬になりきってはいないこの季節。
暖房を入れるほどでない、少しばかり肌寒い室内で、
香と味に揺れながら、ボッと体を温めてくれるお茶です。

 

オンラインショップはコチラから

 

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。


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