2018.01.22Column【24節気な歳時記】大寒
大寒 2018年は1月20日 24節気の24節目
立春を最初の節気として最後、24番目の節気。
小寒と同様、寒暖で季節の変化を示す節気のひとつ。
小寒から引き続き最も寒い時期ではありますが、
南部では徐々に雨量が増し、遠くに春の訪れを感じさせる日が
ちらほらと出てくる頃。
そして何よりも人々の心を騒がせるのは間近に迫った春節。
新年を迎える為の飾りや料理などの準備を始めます。
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■中医的お料理
一部の動物たちがまだ冬眠中のこの季節、人の体も自然に代謝が落ちているので
睡眠をシッカリ取り、身体に過度の負担をかけるを避けると同時に精神的にも
あまり焦ったり怒ったりせず、来たるべき春に備えて一層の養生をするべき
時期となります。
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糖酢鬍蘿蔔絲 主材料:ニンジン、生姜、砂糖、酢、塩、醤油、植物油
生姜とニンジンは千切りにしておく。熱した油にまず、生姜を入れ香を立たせた後、ニンジンを入れて2分。酢、醤油を入れてしんなりしてきたら塩、最後に砂糖を加えてサッと炒めたら出来上がり。 |
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ニンジンの栄養成分といえばなんといってもβカロチン。風邪の予防や乾燥肌、
冷え症改善機能があるとのことですので、この季節にピッタリ。βカロチンは
皮の直ぐ下に多く含まれているの、できれば皮ごといただくのが望ましく、
また、油と一緒に調理することで摂取の効率が上がります。
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■この季節に飲むお茶
福建省安渓の「鉄観音」はいかがでしょうか?ジャスミン茶を常飲茶とする
中国北部で、烏龍茶の存在が知られ、一般に飲まれ始めたは1990年代くらいから。
その先陣を切ったのが「鉄観音」。日本でもジャスミン茶、プ―アール茶に
並んで比較的早くから名前の知られた中国茶のひとつでした。
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「鉄観音」は茶葉の色が鮮やかな緑色をしたものから濃い茶色をしたものでまで実に多種多彩。その中で、この時期に飲むならオススメは安渓祥華鉄観音。やや強めの焙煎ながら火の香りと花香が共存するシャープで芳醇な口当たり。緑っぽい「鉄観音」より確かに体を温めてくれながら、口中に春を思わせてくれるような・・・気がしないでもないお茶です。 |
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。
2018年1月22日 2:23 PM | カテゴリー: Column