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Column

2018.02.20Column【24節気な歳時記】 雨水

雨水 2018年は2月19日 24節気の2節目

 

「雨水」は雨が多くなる、ということは雪が少なくなる、
との降水面において2つの重なった意味を持ち、「穀雨」、
「小雪」、「大雪」同様、降水現象を反映した節気のひとつです。

 

いよいよ本格的に気温が上昇を始め雪解けが進んで雨が多くなり、
「立春」で蠢いていた春の息吹が一気に加速します。

 

四川省では、嫁に行った娘が土産を持って実家の両親を訪ねる
風習があり、育児中のお母さんは豚肉を縦長の土鍋で煮込んだ
「罐罐肉」や椅子を持参し、自分を育ってくれた恩に感謝の意を
表するそうです。

 

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■中医的お料理
暖かくなってきたとはいえまだまだ気温の低い日もある一方、
湿度が上昇していくこの頃は、「寒湿」によって胃や脾臓の働きが
低下しがち。従ってこれを補う食材を使った料理が好ましく、また
食中毒菌などの繁殖が盛んになっていく時期でもあり、感染に対する
抵抗力を付ける生活を意識することが大切です。

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銀耳粥

主材料:白木耳,米,氷砂糖

水洗いした白木耳、米を鍋に入れて煮たのち、好みに合わせて氷砂糖を加える。紅棗やクコの実を加えてもOK。

 

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酸味は胃や脾臓の働きを低下させるのに対し、適度な甘味はこれらの気を
補ってくれるとか。また、「雨水」の頃は口中が乾燥しやすく、唇が
割れてしまうことも多く、十分な水分補給が必要です。その意味でも
水分たっぷりのお粥に、白木耳の他、造血機能があるとされるクコや
紅棗を加えていただくのは理に適っているといえそうです。

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■この季節に飲むお茶
2017年産の緑茶がおススメ。生産から約1年を経て程よく後熟が進み、
酸味に繋がる収斂味が低減されると同時に旨味と甘味が増して、
まさに「雨水」の頃に飲むお茶に最適です。まだまだ寒いけれど、
コートを脱ぎたくなるような暖かい日も出てきて、乾燥している
空気の奥底に湿気の匂いを感じるようなこの時期。体温の調整が
難しく、多くはないけれど体内に滞留してしまった熱の溜りを、
優しく解消してくれそうです。る解消が厚みのある優しい風味が
口中イッパイに広がり、涼やかな香りが鼻に抜けていきます。

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今、遊茶にある2017年産の緑茶は「都匀炒青」と「膠南緑茶」のふたつ。どちらも日本では馴染みの薄い銘柄ですが、前者は堂々たる歴史的名茶のひとつですし、後者は中国茶葉産地の北限で製茶されている緑茶として知られています。昨年の入荷すぐのフレッシュ感が、約1年を経過してこなれた厚みとなり、涼やかな香りと共に口中イッパイに広がっていく幸せを、是非、ご体感いただければ・・・。

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≪「都匀炒青」と「膠南緑茶」のお求めは≫

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。


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