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Column

2018.03.06Column【24節気な歳時記】 啓蟄

啓蟄 2018年は3月6日 24節気の3節目

 

「啓」は開く「蟄」は潜むとの意で、合わせて、冬の間、
身を潜めていたモノたちが表に出てくることを指します。

 

春雷が鳴り響き、加速度的に気温が上昇、降水量も日を追う毎に
増していくこの頃。南の地方では小麦がグングン成長し、北でも
前年の秋に植えた小麦の芽が萌え始めます。

 

南方の一部地方では雷神に順調な降雨を祈ると同時に、
「祭白虎」といい、舌禍の神とされる虎を紙で作り供物を十分に与え、
今年1年、災いが降りかからないようにと祀る風習があるようです。

 

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■中医的お料理
この季節、中国医学でいうところの「肝の陽気」が亢進し、相対的に
「陰血」が不足するとか。これを正確に解釈するのは難しいのですが、
結果として頭痛や顔面紅潮、目の充血に口や喉の渇きといった症状が
現れ、またイライラしたり怒りっぽくなると言われています。これを
改善し、まだまだ蔓延る風邪やインフルエンザを予防する素材として
旬の山菜やニラなどが良いそうです。

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土豆条炒芹菜

主材料:ジャガイモ、セロリ、ニンニク、植物油、醤油、豆板醤、塩

 

ジャガイモとセロリは短冊切りしておく、熱した油にニンニクを入れ香りが立ったところでャガイモを投入。さっくりと火が入ったタイミングで、調味料類を入れ、最後にセロリを加えて仕上げる。

 

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タイトルにある「芹菜」は、日本で良く使われるセロリより細く、
春の七草のひとつである芹との中間的な外観を持っています。
いずれにせよ、セロリの仲間はカリウムとβカロティンを多く含み、
塩分の代謝調整のほか、粘膜や皮膚の保護、視力維持の機能が
認められていますが、なんといってもあの独特の香りに、精神を
落ち着ける成分が豊富なので、イライラや頭痛を鎮静する効果が
期待できるかもしれません。
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■この季節に飲むお茶
白牡丹はいかがでしょう?6大基本茶類の「白茶」に属し、
製茶工程はほぼ放置のみという、シンプルな作り方をしたお茶で、
基本茶類中、フラボンと呼ばれるポリフェノールの1種を
最も多く含みます。フラボンはイライラや頭痛の鎮静化、免疫力の
正常化維持やアレルギー症状の改善に効果があるとされ、
まさにこの季節にピッタリのお茶といえそうです。

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ここ最近、その健康機能が注目を集め、生産量が年々増加すると共に産地も広がっている「白茶」類ですが、元々の産地は極めて限られており、おおよそ福建省の福鼎市、政和県のふたつくらいでした。遊茶の「特級白牡丹」はそのうちの政和県産。2017年は私たちの要望通りにグリーンな仕上がりとなっていて、ある種のハーブティーのような風味を有しています。ストレートのほか、メイグェイ(ハマナスの蕾)などの花類やドライフルーツとの相性もいい懐深いお茶なので、ご自分好みのマイブレンドを作っていただくのも一興かと。

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≪「特級白牡丹」のお求めは≫

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。

 

 

 

 


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