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2018.05.05Column【24節気な歳時記】 立夏

立夏 2018年は5月5日 24節気の7節目

 

この日から、暦の上では夏。「立春・立秋・立冬」と並び
これからの季節の始まりを示す節気です。

 

広い中国では北と南の気温差が特に大きくなる時期であると同時に
降雨量も大幅に異なり、間もなく雨季に入る南方は水害が
心配されるのに対し、北方では気温の上昇のわりに雨が少なく
乾燥による農作物の被害が度々発生します。

 

立夏の風習として江南地域で行われている「立夏秤人」は
読んで字の如く、この日に体重を図るのですが、そうすることで
無病息災に夏を乗り切れるという言い伝えがあるそうです。

 

さて、2018年の春茶、いよいよ烏龍茶の生産も佳境。鉄観音も
3月下旬からジワリジワリと「上市」始めていましたが、5月の声を
聞いて全面的に市場に出回っています。ここ数年の中でも特に品質が
いいとか。遊茶への入荷が楽しみです。

 

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■中医的お料理

 

気温がぐんぐんと上がり夜が短くなると、ついつい寝不足になりがち。
十分な水分補給をして、体内の熱を下げつつも、冷たい食品を
摂り過ぎないように注意しなくてはなりません。

 

一方、汗による皮膚のトラブルや食中毒も多発する季節ですので
自分も周囲も常に清潔に保つことを心掛けたい時期でもあります。

 

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□涼拌黄瓜

 

主材料:キュウリ、ニンニク、生姜、酢、塩、砂糖、植物油

 

軽く塩もみしたキュウリをざく切りにし、みじん切りにしたニンニク、生姜を混ぜ、酢、塩、砂糖、植物油で調味して出来上がり。

 

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キュウリは90%が水分なので、まずは水分補給にうってつけです。
更に、その昔、中国から日本に伝わってきた頃は、身体を冷やし
すぎるということで、あまり食されていなかったと言われるくらい
体内の熱を下げてくれる効果があるようです。

 

また、カリウムが豊富で、利尿作用の他に体内の不要な塩分を
排出してくれますのでむくみ解消にも役立つとか。

 

キュウリ単独ですと、足りなかったり行き過ぎたりする部分を
少量の生姜とニンニクで補うことでバランスのよい1品となります。

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■この季節に飲むお茶

 

「文山包種茶」はいかがでしょうか。

 

烏龍茶が紅茶と緑茶の中間的な作り方をするお茶で、その匙加減次第で
緑茶っぽいものから紅茶のようなものまで、多種多様な風味が生み出される
とすれば、「文山包種茶」は烏龍茶の中で最も緑茶に近い品質を有していると
されます。

 

確かに、透明感のある薄い黄緑色の茶水は深蒸しではない日本のお煎茶のよう。
ですが、立ち上がる花香と、渋みの少ない柔らかな滋味が、明らかに緑茶とは
異なることを教えてくれます。

 

身体を芯から温めてくれる紅茶、体にこもった熱を取り除いてくれる緑茶。
この両方の性質を兼ね備え、しかも、緑茶寄りという「文山包種茶」は
気温は十分暖かいけれど、油断すると冷えが忍び寄ってくるようなこの季節に
ピッタリのお茶です。

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縦長に緩く揉まれた茶葉が、黒にも近い濃い緑色した烏龍茶といえば、ほぼ「文山包種茶」に限られ、中国大陸でこの手の烏龍茶にお目にかからないことを考えると、「東方美人茶」と並んで、台湾特産性の高いお茶といえるのではないでしょうか。台北からほど近い「文山地区」で生産が始まり、今もほぼ同じ地域で製茶されています。ちなみに風味の軽いお茶を「清茶」と呼び、中国大陸ではほぼ「緑茶」を指しますが、烏龍茶王国台湾では、おおよそ「文山包種茶」を指します。

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≪「文山包種茶」のお求めは≫

●表参道ショップ
●オンラインショップ

 

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。

 


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