2018.06.06Column【24節気な歳時記】 芒種
芒種 2018年は6月6日 24節気の9節目
「芒」とは小麦や稲の穂を指し、「種」は種まきや植付を意味します。
この時期、前年の秋に種を撒いた麦類は収穫期を迎えると同時に、
晩夏から秋にかけて収穫する穀類の種まきも重なり、農民にとっては
休む間もないほどに忙しい季節。
そこで「芒種」の「芒」を「忙」に置き換えて、「忙種」と呼ぶことも。
忙し過ぎてゆっくりと行事を楽しむ余裕がない中でも、中国各地で
広く行われる民間祭事が「芒種送花神」。春浅き2月から足かけ
5か月の間、人々の目と心を楽しませてくれた様々な花たちに感謝し、
来年の再会を祈念します。
また、この頃、南の地方では「芒種煮梅」といって、程よく熟した
梅の実を加工して食す習慣があります。
梅に元々豊富に含まれるクエン酸やリンゴ酸といった有機酸は
疲労回復に有効とされ、煮詰めることで抽出されるムメフラールという
成分には高い抗酸化作用が認められていて、湿気、気温ともに
グングン上昇していくこれからの季節を元気に乗り切るための
有効な食品と言えそうです。
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この季節に飲むお茶
「特級白毫銀針」はいかがでしょうか?2018年の春茶が、つい先日から
遊茶店頭で販売開始となっています。
摘み取った茶葉をひたすら静置するという、世界最大のシンプル製法で
作られる「白茶」という分類に属し、福建省のごく限られた地域のみで
生産される稀少茶です。
古くから、体内にこもった余計な熱を下げると言われてきたお茶で、
近年、「抗酸化作用」や「美白効果」など、その機能が科学的に
明らかになってきています。
ハーブのような爽やかさと心地よい渋みが実に魅惑的な風味を醸し、
熱湯淹れにも水出しにも、それぞれの魅力を最大限に発揮します。
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。
2018年6月6日 3:38 PM | カテゴリー: Column