2017.12.07Column【遊茶ラボ】中国&台湾の紅茶にミルクを入れてみた
本格的に寒さが増していく頃、紅茶を飲むとシミジミ身体が温まるような。
 しかも風邪予防に効果があるときたら、飲まないわけにはいきません。
遊茶で販売しております紅茶たち、いつもは当然…とばかりに
  ストレートでいただいているのですが、ミルクティーにしてみたら…と、
  代表選手3種を選び、思い切ってやってみました。
■代表選手3種は:
| ●特級テン紅/中国雲南省    雲南大葉種の芽をタップリ使用  |  ●特級祁紅/中国安徽省     世界3大香高紅茶の1つ  |  ●蜜香紅茶/台湾南投県      ウンカに襲われた葉で製茶  | 
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■淹れ方:
1.95℃のお湯300㏄に茶葉5gで10分抽出
 2.1に冷たい牛乳30㏄を加える
〇同じ5gでこのカサの違い
 
   特級テン紅    特級祁紅     蜜香紅茶
〇5分経過したところ

   特級テン紅    特級祁紅     蜜香紅茶
〇10分で抽出したところ

    特級テン紅    特級祁紅    蜜香紅茶
〇冷たい牛乳30㏄を加えたところ

   特級テン紅     特級祁紅      蜜香紅茶
■個人的な観察
 〇特級テン紅:紅茶の甘さとミルクの甘さの相性がイイ感じ。
  このお茶が持つ本来の大らかな味わいもしっかり残っている。
  濃過ぎない茶水に、少なめのミルクが合いそう。
  〇特級祁紅:ここに祁紅ありとばかりに、紅茶自身の個性は全く揺るがず。
  それでいてミルクとのハーモニーもそつなくこなしている。
  お茶を薄く出したらミルクも少なく、濃く出したらミルクも多めで。
  〇蜜香紅茶:このお茶の強過ぎない個性がミルクと合うような。
  球形の撚りがきついため、抽出に時間を要し10分でも濃くならない。
  サッと煮だして抽出してもいいかも。
■個人的な感想
 これらの紅茶、ふだんストレートで飲んでいるもので、with milkの風味に
 慣れ親しんではいないがゆえの、ちょっとした異次元感といいますか、
  オモロイ感もりもりの大きな可能性を感じました。
考えてみれば煎持ち自慢のお茶たちなんですから、1煎目、2煎目は
 さっくりストレートでいただいて、3煎目以降のどこかでwith milkしてみる…
  なんて楽しみ方できそうです。
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「遊茶ラボ」はお茶にまつわる身近な疑問を、ほんの少しラボチックに
  解明して皆さんにお届けするためのコラムです。
  不定期更新となりますが、今後の進展を温かく見守っいただければ…
2017年12月7日 10:58 AM | カテゴリー: Column
2017.12.06Column【24節気な歳時記】大雪
大雪 2017年は12月7日 24節気の21節目
多くの地域で最低気温が0℃を切り始め、日毎空気が冷たさを増して行く時季。
 黄河流域では既に積雪があり、江南地区でも冬の空気が流れ込み始めて、
 いよいよ本格的に冬の到来を感じる頃です。
 ■中医的お料理
 風邪をひく人が増える時期、寒さに対する抵抗力をつけるには、
 特に腎臓や肝臓を労わってやると良いそうです。
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 枸杞肉絲
| 〇主材料:クコと豚もも肉を1:5の割合で 〇その他の食材:小松菜などこの時期の野菜 以上を強火で炒めてお好みの調味を。  | ![]()  | 
クコの造血、健腎機能と、豚もも肉に豊富に含まれる
 良質なたんぱく質とビタミンB1 が持つストレス緩和、
 疲労回復、風邪予防に期待できそうです。
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■この季節に飲むお茶
 お茶に含まれるカテキンは、鼻や喉の粘膜に菌が付着するのを
 妨げる力があります。同時にこの時期、身体を温めて体温を上げ
 抵抗力を付けて、来たるべきもっと寒い季節に備える…としたら
 紅茶がおススメ。
  | 紅茶の中でも「特級テン紅」は、渋味が少なく おおらかな味わいで、甘酸っぱいクコの実との相性は抜群。 サッパリした豚もも肉とのマリアージュもgood!ですので 「枸杞肉絲」と一緒に召し上がってみてください。  | 
≪遊茶の紅茶をお求めいただくには≫
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
   同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
   古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
   段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
   しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
   日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
   その季節感を楽しめればと。
2017年12月6日 5:30 PM | カテゴリー: Column