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Column

2018.07.23Column【24節気な歳時記】 大暑

大暑 2018年は7月23日 24節気の12節目

 

「大」は物事の程度が高かったり多かったり、そして文字通り
大きいことを意味しますので、「大暑」とは物凄く暑く、
気温の高い時期を意味します。

 

前回、「小暑」の回でご説明した、最も暑い期間を指す「三伏」の
2番目に巡ってくる「中伏」を数日後に控え、あの広い中国でさえ、
北から南までほぼ一様に気温が高くなる中、重慶、武漢、南京の3都市は
35度以上の猛暑日が40日以上も続くことから「三大火炉」と呼ばれています。

 

2018年のこの夏、日本では全国が「火炉」になってしまったかの如き
暑い日が続き、日々、熱中症に対する注意喚起がされていますが、
中国人の友人が体内に篭った熱を下げる方法として教えてくれたのが

 

1)壁から10~15㎝離れて立ち
2)全身をリラックスさせて
3)壁に向かって軽く背中を打ち付け
4)反動を利用して元の位置に戻る
5)1)~4)を1秒に1回のスピードで数回行う

 

背中に湿熱を巡らせる経絡があるので、それを刺激するのだそうで
ご近所迷惑にならない範囲でお試しください。

 

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この季節に飲むお茶

 

「微燻正山小種」はいかがでしょうか?

 

「正山小種」は紅茶製茶のルーツとされるお茶で、こちらのお茶は
まさにその発祥の地、福建省武夷山桐木関からやってきました。

 

製茶時に松の木の皮を燃やして熱を利用する工程があり、その際に
発生した燻煙が、葉に付着することで醸される独特の燻香を特徴とします。
なんて聞くと、煙臭いのかしら・・・と心配されるかもしれませんが、
「本物」は実に穏やかな香り。

 

 

この「微燻正山小種」は、とりわけその香が優しく、ややもすると
見逃してしまうほどに繊細です。そんな「微燻」を楽しむための
おススメの淹れ方は2通り。

 

ひと煮立ちした後、3分ほど湯冷まししたお湯を茶葉に注ぎ、少し長めに
時間を取るか、多めの茶葉に高温の湯を用い、短い時間で注ぎ出すか。
あぁ、コレがその微燻・・・と、感動していただけること請け合いです。

 

「微燻正山小種」」のお求めは
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。


2018.07.05Column【24節気な歳時記】 小暑

小暑 2018年は7月7日 24節気の11節目

 

「小」は”少し”という意味で、この後にやってくる「大暑」との
比較において、それに及ばないながら、いよいよ本格的に暑い時期、
「三伏」に突入するとの警鐘的な節気です。

 

 

「三伏」とは、「初伏」、「中伏」、「末伏」の総称で、陰陽五行説に
基づいて定められた暦上の特定の日を指し、庚(かのえ)と言われる日の内、
夏至の後、3回目に廻ってくるこの日を「初伏」、4回目を「中伏」、
立秋後の初回を
「末伏」と呼び、この約30日から40日間の一年で最も
気温の高い期間の呼称として使われます。

 

すなわち、どこからどう見ても、この時期は暑さマックスなわけで
中国では一部地方で「頭伏餃子二伏麺三伏烙餅攤鶏蛋」と言い、
初伏には餃子、中伏には麺、末伏にはお焼きの卵巻と、三伏それぞれに
食すと良しとされる料理があります。

 

 

いろいろと謂れや中医的な効能はあるようですが、要するに暑さで食欲が
ドッと落ちてしまうこの頃、どんな人でも好むこれらの料理をたくさん食べて
健康維持に努めましょう…ということなのでしょう。

 

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この季節に飲むお茶

 

「精品阿里山高山茶」はいかがでしょうか?

 

熱中症を回避するのに冷房は欠かせませんが、会社勤務では
その部屋で一緒に仕事をしている複数人の温冷感覚が同一ではなく、
エアコンの温度設定が、女性には寒く感じる場合が少なくありません。

 

特に胃腸を冷やすと、食欲不振、消化不良に陥り、ただでさえ
暑さで食欲不振になりがちなのに、ますます食が細り夏バテ一直線に
なりかねません。

 

 

「精品阿里山高山茶」は台湾産の烏龍茶。海抜約1,600mあたりにある
茶園が故郷です。高山茶というと青っぽいタイプが多い中、こちらのお茶は
少々焙煎強めに仕上げてもらいました。

 

その少々強め焙煎のお蔭で、花香と同時に口中に広がる香ばしさが
温かさを演出して、ほっと気持ちを落ち着かせてくれる一方、実際に
青っぽいお茶に比べ胃腸への当たりも優しいと実感できます。

 

「精品阿里山高山茶」のお求めは
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。


2018.06.22Column【24節気な歳時記】 夏至

夏至 2018年は6月21日 24節気の10節目

 

北半球において一年で最も北よりの東から太陽が昇り、最も高い地点を通って
最も北よりの西に沈む日。
すなわち、1年で1番お昼の時間が長い1日であり、
東京や杭州では14時間、北京付近では15時間、黒竜江省の漠河では17時間も
日が沈みません。

 

 

夏至は冬至、春分、秋分と共に、最も古くから認識されていた節気のひとつ。
1年の内、影が1番短い日を夏至とし、1番長い冬至との中間に、それぞれ
春分と秋分を置きました。周代には疫病と飢饉が無くなるようにとの神事が
行われていた記録があり、今でも中国では各地で様々な風習があるようです。

 

北京周辺や山東省の一部では古くから、”冬至餃子夏至麺”といい、夏至の頃には
冷たい麺とキュウリ、ニンジン、ネギなどの千切り野菜とたれを混ぜ合わせて
いただく「涼麺」を食べる慣習があり、今では全国に広がっているようです。

 

 

また、この季節には”苦い”ものを多く摂取すると好いとされます。苦みの
成分が体内にこもった湿気を除き、熱を逃がして食欲増進に繋がるとか。
ただし苦み成分は胃腸への刺激も小さくないため、消化器系の弱い方は
食べ過ぎないように注意をすることが大切です。

 

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この季節に飲むお茶

 

「清香黄金桂」はいかがでしょうか?
これからの暑い時期、「涼麺」や”苦い”ものを食べて体内を涼しくし、
食欲を維持するのは多いに結構なことですが、特に女性にとっては
冷房による”冷え”の方が気になる方もいらっしゃるはず。

 

かといって体がホコホコになるお茶を飲むほどでもないこの季節には、
性質は”温”でしかも爽快感溢れるノド越しの「黄金桂」がおススメ。

 

 

福建省南部安渓県を故郷とする烏龍茶で「鉄観音」と同郷です。
ここではこの2種以外にも「本山」や「毛蟹」、「梅占」など、いくつかの
異なる品種が存在しますが、長きに渡って「鉄観音」の独り勝ち状態が
続いてきた中、いち早く抜け出したのが、この「黄金桂」です。

 

これは「黄金桂」が「鉄観音」に勝るとも劣らない特色と品質の高さを
有するということであり、”天にも至るほどの香りの高さ”という意味の
別称「透天香」が付けられたことがその証拠と言えるでしょう。

 

「清香黄金桂」のお求めは
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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。

 

 

 


2018.06.06Column【24節気な歳時記】 芒種

芒種 2018年は6月6日 24節気の9節目

 

「芒」とは小麦や稲の穂を指し、「種」は種まきや植付を意味します。

 

この時期、前年の秋に種を撒いた麦類は収穫期を迎えると同時に、
晩夏から秋にかけて収穫する穀類の種まきも重なり、農民にとっては
休む間もないほどに忙しい季節。

 

 

そこで「芒種」の「芒」を「忙」に置き換えて、「忙種」と呼ぶことも。

 

忙し過ぎてゆっくりと行事を楽しむ余裕がない中でも、中国各地で
広く行われる民間祭事が「芒種送花神」。春浅き2月から足かけ
5か月の間、人々の目と心を楽しませてくれた様々な花たちに感謝し、
来年の再会を祈念します。

 

また、この頃、南の地方では「芒種煮梅」といって、程よく熟した
梅の実を加工して食す習慣があります。

 

 

梅に元々豊富に含まれるクエン酸やリンゴ酸といった有機酸は
疲労回復に有効とされ、煮詰めることで抽出されるムメフラールという
成分には高い抗酸化作用が認められていて、湿気、気温ともに
グングン上昇していくこれからの季節を元気に乗り切るための
有効な食品と言えそうです。

 

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この季節に飲むお茶

 

「特級白毫銀針」はいかがでしょうか?2018年の春茶が、つい先日から
遊茶店頭で販売開始となっています。

 

摘み取った茶葉をひたすら静置するという、世界最大のシンプル製法で
作られる「白茶」という分類に属し、福建省のごく限られた地域のみで
生産される稀少茶です。

 

 

古くから、体内にこもった余計な熱を下げると言われてきたお茶で、
近年、「抗酸化作用」や「美白効果」など、その機能が科学的に
明らかになってきています。

 

ハーブのような爽やかさと心地よい渋みが実に魅惑的な風味を醸し、
熱湯淹れにも水出しにも、それぞれの魅力を最大限に発揮します。

 

≪「特級白毫銀針」のお求めは≫

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。

 


2018.05.05Column【24節気な歳時記】 立夏

立夏 2018年は5月5日 24節気の7節目

 

この日から、暦の上では夏。「立春・立秋・立冬」と並び
これからの季節の始まりを示す節気です。

 

広い中国では北と南の気温差が特に大きくなる時期であると同時に
降雨量も大幅に異なり、間もなく雨季に入る南方は水害が
心配されるのに対し、北方では気温の上昇のわりに雨が少なく
乾燥による農作物の被害が度々発生します。

 

立夏の風習として江南地域で行われている「立夏秤人」は
読んで字の如く、この日に体重を図るのですが、そうすることで
無病息災に夏を乗り切れるという言い伝えがあるそうです。

 

さて、2018年の春茶、いよいよ烏龍茶の生産も佳境。鉄観音も
3月下旬からジワリジワリと「上市」始めていましたが、5月の声を
聞いて全面的に市場に出回っています。ここ数年の中でも特に品質が
いいとか。遊茶への入荷が楽しみです。

 

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■中医的お料理

 

気温がぐんぐんと上がり夜が短くなると、ついつい寝不足になりがち。
十分な水分補給をして、体内の熱を下げつつも、冷たい食品を
摂り過ぎないように注意しなくてはなりません。

 

一方、汗による皮膚のトラブルや食中毒も多発する季節ですので
自分も周囲も常に清潔に保つことを心掛けたい時期でもあります。

 

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□涼拌黄瓜

 

主材料:キュウリ、ニンニク、生姜、酢、塩、砂糖、植物油

 

軽く塩もみしたキュウリをざく切りにし、みじん切りにしたニンニク、生姜を混ぜ、酢、塩、砂糖、植物油で調味して出来上がり。

 

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キュウリは90%が水分なので、まずは水分補給にうってつけです。
更に、その昔、中国から日本に伝わってきた頃は、身体を冷やし
すぎるということで、あまり食されていなかったと言われるくらい
体内の熱を下げてくれる効果があるようです。

 

また、カリウムが豊富で、利尿作用の他に体内の不要な塩分を
排出してくれますのでむくみ解消にも役立つとか。

 

キュウリ単独ですと、足りなかったり行き過ぎたりする部分を
少量の生姜とニンニクで補うことでバランスのよい1品となります。

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■この季節に飲むお茶

 

「文山包種茶」はいかがでしょうか。

 

烏龍茶が紅茶と緑茶の中間的な作り方をするお茶で、その匙加減次第で
緑茶っぽいものから紅茶のようなものまで、多種多様な風味が生み出される
とすれば、「文山包種茶」は烏龍茶の中で最も緑茶に近い品質を有していると
されます。

 

確かに、透明感のある薄い黄緑色の茶水は深蒸しではない日本のお煎茶のよう。
ですが、立ち上がる花香と、渋みの少ない柔らかな滋味が、明らかに緑茶とは
異なることを教えてくれます。

 

身体を芯から温めてくれる紅茶、体にこもった熱を取り除いてくれる緑茶。
この両方の性質を兼ね備え、しかも、緑茶寄りという「文山包種茶」は
気温は十分暖かいけれど、油断すると冷えが忍び寄ってくるようなこの季節に
ピッタリのお茶です。

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縦長に緩く揉まれた茶葉が、黒にも近い濃い緑色した烏龍茶といえば、ほぼ「文山包種茶」に限られ、中国大陸でこの手の烏龍茶にお目にかからないことを考えると、「東方美人茶」と並んで、台湾特産性の高いお茶といえるのではないでしょうか。台北からほど近い「文山地区」で生産が始まり、今もほぼ同じ地域で製茶されています。ちなみに風味の軽いお茶を「清茶」と呼び、中国大陸ではほぼ「緑茶」を指しますが、烏龍茶王国台湾では、おおよそ「文山包種茶」を指します。

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≪「文山包種茶」のお求めは≫

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24節気とは天球上の太陽の動線を24等分してそれぞれに名前を付けたもので、
同じ季節に同じ節気が廻ってくることになります。
古代中国において、100%お天気頼みだった農耕作業の目安にするべく考案され、
段階的に整備を繰り返しながら今に至っています。
しかしあの広い中国、北と南、東と西では気候が同じはずもなく、
日本とも一緒に語るのは難しいところですが、そこはフレキシブルに解釈して、
その季節感を楽しめればと。

 


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